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3極管(真空管の増幅)とは?

お知らせ

2021/12/02

3極管(真空管の増幅)とは?

3極管の概要

● 2極管にグリッドを追加した真空管が3極管

3極管にはグリッドと呼ばれる電極が付いています。グリッドとカソードの電圧が同じ場合、熱電子はグリッドを通り抜けます(図1)。グリッドの電圧がカソードよりも低い場合、-の電荷を持つ熱電子はグリッドの-電位に反発するため、プレートに到達する熱電子の数は減ります(図2)。


● 3極管の増幅作用

グリッドの-電位が大きくなるほど、プレートとカソード間の熱電子の流量は小さくなります。つまり、グリッド電圧によってプレート電流を変化させることができます。これが3極管の増幅作用です。3極管へ入力された音楽信号はグリッド電圧として働きます。音楽信号(グリッド電圧)は最終的にプレート電流に変換されます。


● プレート電圧と負荷抵抗

プレートに使用する電源をB電源、プレートに印加する電圧をB電圧と呼びます。プレート電流から音楽信号を取り出すために、プレートとB電源の間に負荷抵抗を入れる必要があります。プレート電流が流れるとプレート電圧は下がり、プレート電流がゼロの時はプレート電圧=B電圧となります。3極管のプレート電流はプレート電圧とほぼ比例します。このようにして音楽信号(プレート電圧変化)を取り出します。負荷抵抗の値は使用する目的と真空管スペックに応じて設定する必要があります。