アンプとは増幅装置のことです。なぜアンプが必要なのでしょうか?
例えばスマホなどのプレーヤーの出力信号をそのまま大きなスピーカーにつないでも音が鳴らない、鳴ったとしても音量が小さくなります。なぜならプレーヤーの出力信号は小さく、スピーカーを鳴らすにはエネルギーが足りないからです。
そこでアンプの出番です。小さな信号のエネルギーをアンプへ通して大きな信号にすることにより、アンプ無しでは鳴らなかったスピーカーでも鳴らせるようになります。
アンプ内部には増幅素子と呼ばれるトランジスタ(真空管)が内蔵されています。また、信号を大きくするために必要なエネルギーは電源から供給します。これらの働きによりアンプは駆動します。
上記がアンプ概略図になります。
電源から供給された電流がタンク内に貯められ、バルブの開閉によって流れる量が変化することがわかるかと思います。バルブは入力信号の大小に応じてバルブを開閉します。
プレーヤーの音楽信号の大きさに比例して、トランジスタ(真空管)という弁を上下させ、電源から供給される電流を増減させることにより大きな信号を得るのが増幅です。小さいものを大きくしているというより、小さいもので大きいものを変化させているという表現の方がしっくりきます。
ちなみに、オーディオアンプの多くは電源から得られる電流を交流から直流へ変換(AC/DC変換)をしています。コンセントから供給される電流はAC(交流)で、アンプ回路を働かせるにはDC(直流)に変換しなくてはならないため、アンプ内部にはAC/DC変換を行う整流素子が必要になります。
ただし、真空管を用いたギターアンプの多くは真空管のヒーター駆動にACを用いているため、アンプに使用される電流がすべてDCに変換されているわけではありません。