2極管の概要
● プレートからカソードへ電流が流れる真空中でカソードを熱すると熱電子が放出されます。熱電子は-(マイナス)の電荷を持っているため、カソードに対してプレートに+(プラス)の電圧が印加されている場合は、熱電子がプレートへ流れます。一般的に電子の流れと電流の方向は逆になるので、プレートからカソードへ電流が流れることになります。(図1)
● 逆方向に電流は流れない逆にプレートに-の電圧が印加されている場合、熱電子はプレートで反発されます。そのため熱電子は到着せず電流も流れません。(図2)
● 整流作用をもつ整流管2極管の真空管は整流管として用いられることが多く、上記の図は傍熱型となります。ただし2極管には直熱型の整流管も存在します。整流作用とは、コンセントから得られる交流電源を直流電源へ変換することです。つまり整流管とはアンプ全体へ電源を供給する役割を担っている真空管なのです。