真空管・電子管の品質管理
弊社では、電子管メーカーで電子管開発において長年の経験のある技術者が在籍しており、品質管理には万全の体制をとっています。お客様が安心してお求めいただける真空管を提供するために、全数検査を実施しております。欠陥のあった真空管は欠陥内容をメーカーへフィードバックし、さらなる品質向上を図るよう努めています。このページでは、真空管・電子管における品質管理の要となる弊社で使用している検査機器の紹介します。
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測定器 | |||||
自社開発自動真空管測定器(プリ管) 自社開発自動真空管測定器 |
自社開発のコンピュータ制御エージング・測定器。 電圧変動率0.1%以下・分解能12bitにより、真空管測定器では世界トップクラスの安定度と測定精度を実現。安定度と測定精度の向上によって、ペアマッチングの誤差1%以下、再現性99%以上となりました。 各種プリ管・出力管のエージングから測定、マッチングの選別まで完全自動。Ip、Is、真空管3定数(Gm・rp・µ)、プレート特性曲線、及びノイズなどの測定が可能。各電極の電圧はコンピュータ制御による高精度可変(16bit)で、あらゆる品種に対応しています。 プレート・スクリーン用電源:650V
グリッド用電源:±160V ヒーター用電源:15V 80A 測定分解能:12bit 測定値変換遅延:10µS |
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株式会社三田無線研究所製の 真空管試験器 |
各電極間のショートまたはリーク、Gm、残留ガス、陰極効率、整流能力などの測定が可能。 通常は500Vレンジのところを、600Vレンジにした特注品。 |
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TV-7D/U |
米軍放出品のチューブテスター。 各種チューブの検査が可能。 |
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TV-7C/U |
米軍放出品のチューブテスター。 各種チューブの検査が可能。 |
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自社設計定電圧真空管測定器 |
高圧(550Vまで)の半導体定電圧回路で組まれた自社設計の測定器。 電圧変動率は±0.1Vを達成。これによりマッチング誤差率5%以下を実現。定電圧回路を使用しない場合はこのマッチング誤差率は達成できない。 ヒーター電圧、プレート電圧、バイアス電圧、スクリーングリッド電圧はそれぞれ独立した定電圧回路になっている。 主に5極管とビーム出力管の検査・ペア取り・エージングに使用。 同時に4本の真空管を検査可能。 |
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自社設計定電圧真空管測定器(多品種用) |
仕様は上の測定器と同じ。 プリ管から出力管まで各種真空管を、2本同時に検査可能。 |
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DUAL TRIODE CHARACTERIZER |
プリ管用のテスター。 ゲイン、双3極部のバランス、マイクロフォニック、ノイズの検査が可能。 |
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テスト用アンプ | |||||
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必要に応じてプリ管・出力管をアンプに実装し、実動作でのノイズ・音質・信頼性・チューブの温度上昇などを検査。 | |||||
放射温度計 | |||||
動作中の真空管の壁面温度を放射温度計で計測し、過度の加熱がないかをチェック。 550°Cまで測定可能。 |